BLOG | 鶏・たまごの話

元気に育て、もみじ!

代表の荒牧です。

更新頻度の少ないブログで恐縮ですが、最近頭を悩ませている鶏のことを投稿します。

 

当社では茶色い卵を産む、赤鶏(茶色い羽根の鶏)のみを飼育しています。

品種はボリスブラウンという海外で品種改良された鶏ですが、昨年から”もみじ”という日本で改良された品種を試験的に飼育し始めました。
赤鶏としては、ボリスブラウンが良好な成績(産卵率など生産性のこと)を誇り世界中で普及していますが、国産のもみじも改良が進み差が縮まり、優る部分もあるとの話を聞いたことがきっかけとなります。

 

さて、そのもみじですが、昨年ひよこの状態で久住にやってきて、ようやく2月末にたまごを産む鶏舎(成鶏舎)にお引越しを行いました。ところが、ここで問題発生。水をあまり飲まないのです。
水を飲まなければ餌を食べません。餌を食べられなければ体が成長せず、産卵にも影響が出ます。
鶏を観察すると、どうやら飲水器がこれまでと変わったことが良くないことに気が付きました。

 

①パイプの色が違う
育成中は黒色のパイプに黄色の水口が付いたものを使っていますが、成鶏舎では白のパイプにシルバーの水口が付いています。

② 飲み方が違う
育成中は水口をくちばしで下から押す、横からつつく、どちらでも水が出ますが、成鶏舎では下から押さないと出ません。

試験的に、育成中に使っていたものを近くに置いてみると、やはりそちらをつついていました。
また、成鶏舎の水口を横からつついて、「あれ、水が出ない・・・」となっている鶏を多く見かけました。

 

赤矢印の先にあるのがつつくところ(ニップル)

 

画像中央、黒いパイプに黄色いニップルが付いているもので育成期間は飼育しています。

この違いが良くなかったようです。

 

 

このままではたまごを産まなくなってしまうので、大至急横からつつくタイプ、黒いパイプのタイプを手配しています。
それまでは、飲水器を人間が触って水を出してあげて場所を教えたりなど、現状の設備で出来ることを最大限行い、少しでも健康に育ちあがるように祈る日々です。

 

ちなみに、成鶏用の平飼い鶏舎では同じ黒いパイプ。この問題は起こっていませんでした。

 

飲水器が変わることが鶏にとって良くないと、知識としては知っていましたが今までのボリスブランではあまり問題がなかったことから油断がありました。

同じ赤鶏でも鶏種が変わればこんなに違うのかと。

良い経験をしたと捉えて、糧にしていきます。

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